SSブログ

吾輩も犬である [ことばの元気学]

o3.jpg


太郎さんと一郎さんのシーソーゲームで、選挙はいつになることやら。いいかげん、うんざりですね。
一方、われらの「国会改革案」のほうには、またまたいくつかアイデアが届きました。
その中の<特選>ものはgillmanさんの提案。

「国会議員は電車で国会へ通うこと」

いいですねえ。足の不自由な方は別として、全員電車で通う。近い人は自転車か徒歩で通うことにする。名案だと思います。
昔、尊敬する山口瞳さんが、「編集者は電車で通え」と言ったことがありました。「満員電車の中で、他人のおならの臭いをかぎながら通勤してるようでなければ、大衆相手の雑誌なんか作れるもんか」といったようなことだったと記憶しています。
雑誌の編集者だけじゃない、これはテレビやラジオのつくり手にも、もちろん新聞記者にもいえることです。つまり、大衆感覚のない奴に大衆相手の商売はできない、ということですね。

とすれば、政治家も同じでしょう。「生活者の目線で」なんてかっこいいこと言ってるより、満員電車で通うことです。それでこそ、国民の目線になれる、というものです。


話は変わりますが、先日、渋谷の街角で犬の銅像(?)を見ました。
ハチ公ではありません。ソフトバンクの白戸家のお父さんです。
いまやこのお父さんは、国民的な人気者になっていますが、このCMを作っている人に聞いてみたら、「あのお父さんはどうして犬なんだ?」という問い合わせがたいへん多いそうです。
それと、「あのお兄さんはどうして黒人なのか?」という問い合わせも多い。

ま、気になるのは、わからないではありません。でも、ぼくの考えは、(もうあちこちに書きましたが)こうです。
お父さんが犬だって、兄弟に黒人がいたって、いいじゃないか。そういう家庭があったって、別にかまわないじゃないかと思うんですね。

もちろん、現実には、そういう家庭はないでしょう。でも、人間だろうが動物だろうが、肌の色が何色だろうが、そんな差異にとらわれない家族がいたら、すごく面白いじゃないですか。そう思いませんか。
言うまでもなく、このCMの世界はフィクションです。嘘っぱちです。だからこそ、自由な夢が描ける。
うちにも犬がいますが、ぼくは家族として、毎日仲よくつきあっています。(ときどきケンカもしますけどね)。
nice!(3)  コメント(15) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。