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一身上の都合 [ことばの元気学]

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中川さんが辞めたのはわかるけど、その理由が「一身上の都合で」というのがわからない。
いや、わかりますよ。だれにせよ辞職するときは、そう書くことが多い。定番語ですね、一種の。
いままで、暴言をはいたり、不正行為がバレたりして辞めさせられた政治家たちも、みんな「一身上の都合」で辞めていきました。

でもさ、これって、おかしいよ。
とくに、政治家や役人の場合は、「これこれの責任をとって」とはっきり辞める理由を書いてほしい。
そうでないと、責任の所在が、あいまいの霞が関に終わってしまうんだよね。
で、辞めたのは、別に悪いことをしたからじゃない、あくまで「一身上の都合なんだ」ってことになってしまう。

いままでこの種のことで大臣をやめた人で、「自分のしたことの責任をとって」と言った人はいないんじゃないかな。「審議が遅れて党にご迷惑をかけるから」なんて、かっこつけてる。
いいよ、審議が遅れたって。自分が悪くないと思うんなら、とことん名誉をかけて戦わなくちゃ。

こういう「あいまい主義」は、もういいかげんにしてほしい。
で、それを容認する「なあなあ主義」も、いいかげんんにやめてほしい。
中川さんだって「酒気帯び記者会見の責任をとって」とはっきり言ったほうが、まだ好感をもたれると思うけどね。

あ、そうそう、あの件のテレビニュースの中で、家から出ていく中川さんに、家の中から「がんばれ!」とか「日本一!」とか、女性の声援が飛んでいたのには驚いた。
テレビの画面には「夫人の声」って文字が出ていたけど、ほんとかなあ。

酔っ払っていて夢を見たのかなあ、ぼくが。


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