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犬に学ぶ [ことばの元気学]

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この広告には驚いた。
新聞の見開き2ページに、どかんと載っている。

「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」

キャッチコピーがまた衝撃的だ。
なんだこりゃ、とだれだって思う。

もちろん、ペットの広告じゃない。
日米両国の間にコミュニケーションは成り立っているのか、という問題だ。

たとえば、沖縄の米軍基地問題に解決の糸口はあるのか。
いったい、普天間はどうなるというのか。

もちろん、犬には日本もアメリカもない。
国籍なんてバカなものに関係なく、会話は成立する。
が、人間は、そうはいかない。
えらそうな顔をして、万物の霊長が聞いてあきれる。

ガリバー船長は、最後の航海でフイヌムの国に着く。
そこは礼節を重んじる馬の國で、人間はもっとも醜い動物として飼育されていた。

この広告の犬の顔を見るがいい。
小沢さんや菅さんより、あるいはオバマ氏よりも、ずっと品のいい顔をしている。

人間は、それを恥じなきゃいけない。
で、犬のようにはなれなくても、なんとか会話と呼べるような会話ができるようにしなくちゃいけない。

同じ日、この広告は、アメリカの新聞にも掲載されたという。
アメリカの人たちは、いったい何を思っただろう。

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