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「でいい」という選択 [ことばの元気学]

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昔は喫茶店で「コーヒーでいい」という人は嫌いだった。
コーヒーを飲むなら、「コーヒーがいい」と、どうしてはっきり言わないのか、変な人、と思っていた。店の人にも失礼じゃないかと思ったりもした。
が、歳をとったら、「でいい」もいいなと思うようになった。
「がいい」には主体性があって、「でいい」にはそれがない、なんていうのはおかしい。
「でいい」にもけっこう主体性がある、と思うようになった。

というわけで、
ぼくはいま、首相に鳩山さん「がいい」とは、決して思わない。
が、鳩山さん「でいい」とは思う。
沖縄の基地問題を、こんなに全国民の問題にした首相っているか。
そう、鳩山さん「でいい」のだ。

ついでながら、あんこはこしあん「がいい」とぼくは思っているが、たいやきはつぶあん「でいい」とも思っている。
というより、あれはつぶあんでなきゃ始末が悪い。こういうゆとりある態度を、「主体性がある」というのだ。
麻布十番のたいやきの店、「浪花屋」のおやじさんが先日亡くなった。冥福を祈る。合掌。

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