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ちいさな違いを楽しむ [あんこ学]

これまでのシンポシオンで、人間の嗜好には次の2タイプのあることが明らかになった。
①つぶあん~ブリーフ~そば~ジーパン~野性
②こしあん~トランクス~うどん~スカート~洗練
おいおい、そんなこと、いつ明らかになったんだ、などど首をかしげてはいけない。これはあくまでも仮説だから、めくじらをたててはいけないのだ。
で、さらに仮説を前進させると、嗜好は指向に通じ、思考に至る。ブリーフをはいているときとトランクスをはいているときとでは、考え方そのものが変わってくるのである。
「tami」さんが言う通り、こしあんは作るのに手間がかかる。同様に、こしあん派の人間も、仲良くなるのに手間がかかる。つぶあん派の人間のように、あっさりしていない。ねっとりしている。それもこれも、実はこしあんのせいなのだ。
が、こしあん派に言わせれば、つぶあん派は屈折がなくてつまらないということになる。「みよしの大好きっ子」さんが教えてくれた松山市にある「みよしの」は、あんころじすとのぼくも好きな店だが、あの店のおばあさんは、実は若い美人だったころからぼくは知っているのだが、口では決していわないけれど、中身はかなりのこしあんだろうと、ぼくはにらんでいる。
ところで、今回は、二つの新しい難題にぶつかった。
その1は「あんこと皮」さんからのモンダイ。あんなにおいしいあんこなのに、なぜあんこだけでは食べずに、何かにくるんで食べるのか。うん。これはおおきいモンダイだ。たぶん、あんこだけだと、だれかがちょっとつまみ食いをしても、あとをちょこちょこっとなでておけばごまかせるからではないかと思うが、どんなものだろう。もしかしたらこれは、主役と脇役という重大な文化的問題に発展するかも知れない。ああ。こんな話をしていたら、急に舟和の「あんこ玉」と「くずざくら」がたべたくなってしまったぞ。
その2は、「東雲のミッキー」さんからのモンダイ。アンパンマンはつぶあんかこしあんか。奥さんがどうしても知りたいという。ふしぎな奥さんだ。ま、やなせたかしさんに聞けばすぐわかることだが、そんな安易な解決策をとらずに、うんうん考えてみたいと思う。
というわけで、今回は、まったく同じものなのに、春はぼたもち、夏は夜船、秋はおはぎ、冬は北窓と、四つの名前をつけてその違いを楽しんできたご先祖さんの美意識について考えたいとおもったのだが、年寄りはすぐ疲れるので、またにする。ああ、くずざくら、たべたい。


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