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つぶあんはジーパンだ。 [あんこ学]


「ひなぐま」さんと「ななこ」さんはつぶあん派、「まもりん」さんと「tami」さんは両方派。ま、やっぱり、つぶあんが優勢ですね。「きこり」さんがくれた貴重な情報によると、「つぶあんとこしあんのどっちが好きか」という調査をしたら、199人のうち、106人がつぶあん、93人がこしあんだったそうで、さもありなんとひとりうなづきました。なぜ、うなづいたか。それはこうです。
お汁粉に、つぶの入っているのと入っていないのがあるのは、みんな知ってますよね。で、つぶが入っているのを「田舎汁粉」といい、つぶのないのを「御膳汁粉」と呼ぶのも、ご承知と思う。それでわかるように、もともとは、こしあんは高級品、つぶあんは大衆品だったのです。そう、つぶあんは、よくいえば野性的、悪くいえば粗野なものだったといっていいでしょう。
が、世の中全体が貧しいときは、粗野なものは粗野でしかなかったけれど、世の中が豊かになってくると、粗野なものが逆にかっこいいものになったりする。そのいい例がジーパンですね。昔はあれは野良着というか作業着というか、貧乏くさいものでした。でも、いまは違う。なまじっかなブランドのスカートなんかはいているより、リーバイスのジーパンをはいているほうが、ずっとおしゃれになっている。ローウエストのジーパンの上から背中が見えているような、あんなおしゃれな格好も、昔だったら、「かわいそうに、あんなちんちくりんのシャツしか着せてもらえないのか」と、まわりの人たちからお金を恵んでもらえたものです。
それと同じ理由で、こしあんとつぶあんの間にも、イメージの逆転が起こったのではないか、いや、そうにきまっている、とぼくは考えているのです。つまり、つぶあんはジーパンなんですね。
だから、「まもりん」さんや「tami」さんが「どっちも好き」というのはいいけれど、せめてつぶあんを食べるときはジーパンを、こしあんをたべるときはスカートをはきましょう。
ちなみに、「ななこ」さんおすすめの麻布十番のたいやきは、ぼくもたべたことがありますが、たいやきはやっぱりつぶあんでなければいけない。歯に小豆の皮をくっつけて粗野に食べるのが、たいやきの正しい食べ方です。
(上の写真は、さっき、コンビニで見つけて買ってきたたいやきです。95円です。もちろん、つぶあんでした)


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