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求む・賢い顔。 [ことばの元気学]

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吉田照美さんの「飛べ!サルバドール」(文化放送)で、久しぶりに吉田さんと世間話をしてきました。
翌日、番組のホームページにそのことが出ていたのはいいんですが、吉田さんとの雑談の中で出た上の広告が、ぼくが作ったように書かれてあったのは間違いです。
あれは30年ほど前に、「広告批評」が当時のトップクリエイターの人たちに依頼して作ってもらった反戦広告の試作品のなかの一つで、コピーは糸井重里さん、アートディレクターは浅葉克巳さんです。
吉田さんも番組の中ではっきりそう言っていたのですが、何かの間違いでホームページに誤記されてしまったんでしょう。

吉田さんと会ったのは、10年ぶりくらいだったでしょうか。相変わらず元気いっぱい、いいたい放題を言っていて、ぼくもつられていいたい放題を言って、楽しい時間を過ごせました。
上の広告のことは、その話の中で吉田さんが「いまこそこういう広告がほしい」と言ったのですが、憲法を変えるだの、原発を再稼働させるだの、ホント、世の中、完全に狂ってきた。

糸井さんたちに上の広告を作ってもらったのは、たしか1980年代のはじめごろだったと思いますが、当時は原発がどんどん作られて、新聞には原発の安全性をアピールする広告がやたらに登場したものです。

3・11以来、「日本再生」の声があちこちで起こり、その動きもあちこちで進んでいるようですが、どうもいまの政府のやり方を見ていると、日本を再生しようというときの「日本」は、3・11以前の日本を再生しようとしているように見える。災害も原発事故も起きる前の日本だ。
このことについては、高橋源一郎さんなど、すでに何人かの人たちが鋭く指摘していますが、ぼくもまったく同感です。
原発を輸出するなんていうのも、その現れの一つでしょう。

安倍さんは「強い国」をめざす、なんて言っていますが、もう経済大国や軍事大国は米さんや中さんにまかせておけばいい。ぼくは「強い国」なんかより、なだいなださんのいう「賢い国」をめざそうという考えに、全面的に賛成です。
でもなあ、いまの政界を動かしている人たちの顔ぶれをみていると、あまり賢そうな顔が見当たらないんだよなあ。人のことは言えないけどなあ。



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