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人間って面白い [ことばの元気学]

ここ数日、いろんな人に会えた。
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まず、「伊丹十三賞」の授賞式。
ことしの受賞者は内田樹さんで、会場はとてもなごやかな、あったかい雰囲気だった。
会った人。まず主催者の宮本信子さんと伊丹プロの玉置泰さん。受賞者の内田樹さん。
それに、南伸坊さん、岸田秀さん、糸井重里さん、橋本治さん、加藤典洋さん、関川夏央さん、中沢新一さん……、ぼくと同世代の岸田さんを除くと、団塊の世代の代表的論客がひしめいているようで、なかなかの壮観だった。とくに、病気でしばらく入院されていた橋本治さんの元気な顔を見られたのが、とてもうれしかった。よかったよかった。

それから「隠居大学」の収録で、山田太一さんとミッキー・カーチスさんに会った。
山田さんとは何年ぶりだろう。昔からぼくは山田さんの大ファンなので、会えただけでもうれしいのに、話がまたすばらしかった。
くわしいことは、NHKラジオの深夜放送「隠居大学」で聞いてほしいが、山田さんの「人間」を見る目は、ほんと、冴えている。クールなのにあったかい。書き下ろしの近著「空也上人がいた」(朝日新聞出版)にサインしてもらったぜ。
あ、そうそう、話の中で山田さんが、どこかの駅で男の人から「天野さんでしょ。天野さんですね」と、いくら否定してもしつこく間違えられて困ったという話をされて、大笑いだった。
たしかに、ぼくも昔から山田さんに似ていると言われたことがあるけど、そんなに似てるかなあ。
(念のために、山田さんといっしょに写った昔の写真と今回の写真をのせておこう)
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ミッキーさんは、例によって、ヤル気なさそうなヤル気の出しかたが絶妙。還暦のときにつくったという「還暦ロック」をCDで聞いて、大いに話がはずんだ。

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それから、「クリエイターズ・トーク」で澤本嘉光さんと。
「犬と私の10の約束」から、白戸一家の犬のお父さんの話まで。澤本さんの作ったCM約30本を見ながら、話はゆうに2時間を上回った。
いい感覚をしているなあ、この人は。
この人のアイデアはすべて、人間という生き物の「おかしさ」から出てくるように思う。まるで犬の視点から人間を見ているようなクールさがあって、クールだけど優しい。「いかがわしい人間」はいるけど、「いかがわしい犬」というのはいないわけで、それだけ犬の視点は素直なのだ。
そうそう、その点では、山田太一さんの視点とも共通する何かが感じられて、そこがまた面白かった。そう、二人とも、すごくシャイなところも似ている。あ、そういうぼくもシャイだけど。

というわけで、この1週間はとてもあわただしかったけど、とても楽しかった。やっぱり、何が面白いって、気の合う人とおしゃべりしてるのが、いちばん面白いね。最高にぜいたくなレジャーだと思う。

あ、震災の影響で遅くなったけど、ウェブで「広告かわら版」というのをはじめました。中身は「クリエーターズ・トーク」のウェブ再録がメイン。いまは「佐藤可士和」編を配信してます。よかったら、見てください。300円要りますけど。

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