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反省ザルより哲学ザル [ことばの元気学]

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「反省だけならサルにもできる」
というCMが昔あったけど、自民党のエライ人たちを見ると、ついあのCMを思い出してしまう。
だって、反省しているのはポーズだけで、それにつづく中身が完全にカラッポであることがミエミエなんだから。
反省の元締めであるはずの麻生さんなんか、次の総裁選について質問した記者団に、「そんなのは党の執行部に聞くことだよ、頭の整理できた?」なんて、ひどい悪態をついてたから、本当にこの人はすごい人だ、「反省ザルどころか、反省せザルだ」と、あらためて感服してしまっただよ、オラは。
この人たちが考えそうな自民党の抜本的改革案は、とどのつまり、「この際、ケンコンイッテキ、キムタク氏に総裁を頼もうじゃないか」なんてことじゃないのかね。

ところで、政権をとった民主党にぼくが唯一期待しているのは、「アメリカ主導のグローバリズムの負の部分をどう制御していくかが大切だ」という鳩山さんのひとことだ。
そのへんがいまアメリカでの不評や批判を買っているんだろうが、そんなこと、いちいち気にすることはない。堂々とやってほしいと思うけど、でもなあ、やれるのかな、あの人。

とにかく、資本主義の暴走を制御する以上に、いま大切なことはないんじゃないか。それをやらなきゃ、民主も自民も同じこと。批判合戦なんて、「目くそ、鼻くそを笑う」みたいなもんだと思うよ。
そう、モンダイは、マニフェストの違いなんかじゃない、テツガクの違いなんだよね。
オバマがすごいのは、テツガクのテの字もなかったブッシュと違って、テの字の匂いがしたことじゃないかと思う。
そう、同じサルでも、「反省ザル」よりウォークマンの「テツガクするサル」のほうが、ぼくは好きだな。

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とくさん

クレーマー型の選挙戦術を打ってた自民党。

反省の一言もなく、自らのしたことに対する言い訳もせず、
自らは何をしたいのか主張せず。
ひたすら、相手を非難する新しいコミュニケーション戦略でした。

「グーグル」、グローバリズムの名のもとに、恥ずかしいことを
ドンドンやってますね。コンプライアンスとか主張する
アメリカの会社なのに、堂々と著作権を破り続けている訳ですから。





by とくさん (2009-09-06 15:15) 

iwa h

 一週間前の決断を以って、我々は〈ゆーあいしゃかい〉に向けて歩み始めたのですね。もじゃもじゃ頭のリーダーが言うぼやけた目標。甘っちょろくはないらしいので、這って進む覚悟も必要かもしれません。反省サルよりもっと頭を低くして…選んだ国民の責任です。(「てめぇの責任じゃねぇ」と、戦後自民党政治の責任をとり、二大政党政治への道を開いたつもりになっている御仁も、今後は野党員としての責務をまっとうしてほしいですね。)
 ところで、選挙に勝つためのマニフェストが、実際の投票に結びついていたのか甚だ疑問です。今回の選挙の目的が"おしおき"だったことは明白。であれば、民主党は溶けかけた飴細工に執着せず、練り直しが必要なのではないでしょうか?ともあれ鳩山首相就任後の100日がどうなるのか楽しみです。増えすぎた兵をもって、先ずは目指した方向へ船を進められるよう期待しております。
 ツブ揃いの、コシの強い優れた与党に成長して、政治に品格を取り戻して欲しい。と願うのは、政治を知らない国民の無責任な夢でしかないなんて、思いたくありません。宇宙人にもこの思いが伝わっているといいなぁ…
by iwa h (2009-09-06 18:04) 

銀鏡反応

民主党があまりにも勝ちすぎて、それ系の傭兵が増え過ぎた今の与党。連立を組む予定の社民党や国民新党の傭兵が少な過ぎて、何故かバランスが崩れているのが気になります。

麻生さんという「反省せザル」なお人率いる古い連立与党に見切りをつけて、新しい船出をしたわけなのですが、この島国の政治に、(ちゃんとした)哲学という羅針盤はあるのだろうか、と思うと、甚だ不安になるものであります。

政策遂行の予算の問題で、早くも省庁とすったもんだ(そこまでいってないかも)になっているのも気になります。政策を実践するのであるなら、選挙に勝利する前に、財源の問題を何とかするべきではなかったのでしょうか。

兎にも角にも、旧連立与党の時代に至るまで、問題は天文学的に山積しているのだから、国民生活の未来の為にも、新与党はない智恵を搾ってまで、それらを解決していただきたい。(…出来るのかな?やっぱり心配)

旧与党、特に自民党は、下野する勇気を持って欲しい。野党になることで、与党時代には見えなかったものも必ず見えてくると思うし、なによりも、麻生色を一掃し、若返ってリフレッシュできる絶好のチャンスではなかろうかと思うのですが(笑)。
by 銀鏡反応 (2009-09-08 23:09) 

ほやへ

昨日読み終わった本の「善く敗るる者は亡びず」という一文に、これまでの政権政党と首相のことを、瞬時に思い浮かべました。この文通りとすると、彼らは亡びの一途を辿ってしまいそうです。
悪態をつく首相にプライドも無いのか、と情けなくなりますが、あの場面で上手く切り返すこともできず、なされるがままだった記者たちの不甲斐無さにもがっかりでした。
どちらにも「テツガク」が欠けている、ということでしょうか。
by ほやへ (2009-09-11 10:54) 

たーちん

今朝のニュースで、国会の部屋割りについて駄々をこねている自民党のおじさんたちを見ました。
はぁ~なんなんでしょうねぇ~往生際が悪い・・・
銀鏡反応さんのおっしゃるように下野する勇気を持って、悔しかったらまた取り返すぐらいの心意気で「仕事」して下さい!

by たーちん (2009-09-11 12:39) 

あまの

「とくさん」さん。
ぼくはナショナリストじゃありませんが、アメリカ主導のグローバリズムは嫌いです。

「iwa h」さん。
ぼくもマニフェストで投票したわけじゃありません。賭けですね、これは。うまくいくことを願うばかりです。

「銀鏡反応」さん。
民主の勝ちっぷりより、自民の負けっぷりが悪いですね。

「ほやへ」さん。
「善く敗るる者は亡びず」。いい言葉ですね。これでいくと、自民は危ない。

「たーちん」さん。
まったく同感です。ほんと、情けなくなりました。

by あまの (2009-09-12 11:02) 

あかみどり

ご隠居、お久しぶりでやんす。

反省ザル。
そうそう、謝罪会見なんかを見てもあれはただの
形式的な手続きというか一種の儀式や禊ですよね。
ホント、サルでもできる。
CMも当時のそれを茶化していたと記憶していますが、
未だに通用していて笑うに笑えません…。

ところで禊といえば、罪や穢れをはらうために
水を浴びて身を清める。と、辞書に書かれていました。
他に水つながりで”水に流す”があって、それが
日本人の美学だ、みたいなことで戦争やバブルなど
時代の大きな変化の際に好んで使われ、半ばあれは
なかったこととしてズルズルと21世紀を迎えてきた
ワタクシたちですが、たとえば自分にとって祖父母の
時代である戦争のことで、毎年、8月を迎えるたびに
なぜだか申し訳ない気分になったり、遺伝子レベルで
スッキリしてませんみたいな居心地の悪さを感じます。
単なるメディアの刷り込みによる個人的な反応かも
知れませんが、あれは、何なんでしょう。

ともかく、20世紀はそれでもなんとかなっていたけど、
21世紀はそれではなんとかならないのかも知れない
ですね。では、何が必要かといわれればテツガクだと
20世紀ザルのボクも思います。
民主党の初仕事は”これまでの自民党”はどーでも
いいから、耳触りの良いこともそうでないことも含めて、
”これからの民主党”のテツガクってやつを
国民へ向けてハッキリ宣言しろ!ではないかなあ。
もちろん完璧でなくとも、4年の間に何らかのカタチに
できないと意味ないですけどね。

by あかみどり (2009-09-12 12:14) 

coach outlet

ろん完璧でなくとも、4年の間に何らかのカタチに
できないと意味ないですけど
by coach outlet (2012-03-29 17:11) 

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